息子よ 何故 電車の中で携帯電話を落とすのだ!
メリークリスマス!!
とは言え 子供たちは大学生。そんな家庭にクリスマスなんてあるのか?
息子はアルバイト(彼女はいる)。娘はデート。
バイトがなくても、彼氏がいなくても、家族で三角帽をかぶって クラッカー鳴らしてる大学生がいたら ちょっとかわいそうですけどね(笑)
そんな息子は、こんな日に 東京の企業で 最終面接。
始発の電車で行き、とんぼ返りしてそのまま終電までバイト、という分刻みのスケジュールだ。
昨夜もバイトの為終電で帰ってきて、睡眠時間は3時間程だろう。
若いって すごいね!
朝、私が6時に起きたら リビングに物が散乱!
「ど・・・!どろ・・・・」と叫びそうになったところで我に返る。
あ、そうだった・・・
どうやら寝坊せずに出掛けたらしい。ホッと胸を撫で下ろす。
第一志望の企業ではなさそうだが、社会人になる確約が得られると良いのだが・・・
などと 親として子供の成長に思いを馳せ ゆで卵を剥いているところで 電話が鳴った。
朝の7時前に電話をかけてくる人間ってそうはいない。嫌な予感がした。
「あ、もしもし?あのさ、電車の中で携帯電話を落としちゃったんだけど。落し物センターに届け出て、見つかったら おかーさんの携帯電話に連絡が入るようにしたからよろしくね。とりあえずこのまま東京行くから」
「えええ!?また??」
そう、「また」なのだ。
思い起こせばあれは 8月の終わり・・・まだ4ヶ月しか経ってない!!
あの日も 全く同じ電話が公衆電話からかかってきた。
その日は 大阪まで遊びに行っていての帰宅途中だったのだが、携帯電話をいじっているうちに爆睡してしまい、うっかり座席の隙間に落としてしまったのだ。
携帯電話って 薄っぺらいから 見事に隙間に落ちるんだよね・・・
その旨を 落し物センターに申し出てバイトへ行った息子をよそに、こちとらは生きた心地もしない。
もし誰かに拾われたら?悪用されてすごい請求額がきたら??
結局 翌日の夕方、諦めて機種変更しようとした直前で 「見つかった」との連絡が入り 事なきを得たのだが。
捜索サービスで おおよその位置情報を確認できていながらも 手元にもどらないもどかしさで、一晩中眠れなかった。
そして 思いもかけない早さで その恐怖が再来した。
息子よ、何故なのだ・・・
「寝ちゃってて 起きたら 無くなってた」
それは あかんだろう・・・
電車の中で眠くなるのはわかる。しかし、睡魔の気配を感じたところで、携帯電話という貴重品の取り扱いには細心の注意を払うべきだろう。
本人曰く、「気が付いたら寝てる。気が付いたら携帯電話落ちてる。でも探してる時間ない。落し物センターには届けた。そのうち戻ってくるでしょ。」
穏やかにそう語れる息子の鷹揚さ、いや、鈍感さに感服だ。
そして 間もなく私の携帯電話が鳴る。
見慣れない番号。
見つかった。
こういう世の中だから 北から何か飛んできても平和な日常は変わらないんだね。
日本て平和だね、万歳!!