huuli's blog

アラフィフの子育て、健康、美容について徒然なるままに書きつく

受験にまつわる子供の憂鬱。「明日が来なければいい」

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我が家は 受験というものから解放されました。

長男も長女も 只今大学3年生。受験の挫折も苦労も忘れ、パリピな毎日と就職活動で忙しくしております。

 

中学までは成績優秀で、高校は別だが、それぞれトップ校に進んだ我が子たち。

もちろん親として誇らしい一面はあったが、「おたくはいいよね!頭が良くて」と安易に言われる。トップの子がトップ校を受験する苦労や辛さを知らないのだ。

トップ校へ入った途端「凡人」の現実を突きつけられる。「凡人」どころか「落ちこぼれ」である。

大学受験も当然「それなり」の大学を目指す。落ちこぼれも頑張らねばならない。すっかり自信を失くした我が子達は 浪人覚悟で挑む。もちろん、小学校、中学校時代に みなさんが期待したような進路ではない。

そして 親の不安通り、不合格、浪人。さすがに娘は「かろうじて合格した大学」に進学した。

すっかり怠け癖がつきプライドを失った息子は 一年間のらりくらりと予備校に通い、翌年なんとか合格。

 

想像はしていたが、現役時代も胃が痛くなり眠れない日があったが、浪人するとその回数は倍では済まない。

今年も落ちたらどうする?インフルエンザになったらどうする?第一志望の公立大に落ちて滑り止めの私大に行くことになったら 一体いくらかかるのだ??

一気に白髪が増えた。

 

まあ、喉元過ぎれば熱さを忘れる で、3年経てば既に思い出の一ページである。我が家は永遠に「受験戦争」から開放されたのだ。

 

しかし、世間では毎年「受験戦争」は続いているわけで、先日 友人からLINEがきた。「センター試験一ヶ月前にして 息子が消え入りそうな声で不安を吐露し、毎晩

明日が来なければいいのに

と言ってる。どうしたら良いのか・・・」

 

我が子と違って成績は中の上から始まったまじめなD君。脇目もふらず努力を重ねてきた彼に余裕などない。犠牲にしてきた時間が多いほど、結果に期待し、その結果が伴わなかった時のショックは大きいだろう。

現実がまだ先の時期は 単に目標に向かって努力するだけで済む。しかし、カウントダウンが始まると 白か黒しかない現実に足が竦むのだ。

「弛まぬ努力」が美談として続いた時代は終焉を迎える。

 

親としては そんな我が子を見守りながら祈るしかない。

うまい言葉で励ましてやりたいが、妥協で人生を歩んできた親に、説得力はないのだ。

センター試験まであと一ヶ月。

どうか 日本中の受験生に幸あれと願わんばかりだ。

要するに、こういった経験を乗り越えた子たちは強い。何ならちょっとくらい失敗することで、社会の理不尽に抗体がつく。

生きていく、てこういう事の繰り返しなんだと思う。

そして 必ず 「明日は来る」のである。